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リメイクStory-プリンセスカットダイヤを普段使いに!



先日、お義理母からいただいたリングのリメイク相談をいただきました。

プラチナにプリンセスカットのダイヤモンドが5石。サイドにゴールドのラインがはいっているリングでした。

お預かりした際は少し曇っていたので、磨き直しをすれば、ダイヤも輝き直すし、プラチナの地金もしっかりしているので、このまま使えるのでは?とご提案したのですが、もう少しカジュアルに普段使いしたいとのことでした。また、お客様はダイヤモンドのピアスをお持ちでなかったので、ピアスも作れたらなぁ…とのご希望でした。




リメイクしなくてもまだ着けていただけるのでは?と何度か確認しましたが、お客様はリメイクしたい気持ちの方が強く、そこは変らないということでしたので、リングからダイヤモンドを外して…さぁリメイクの始まりです。

ダイヤモンドを外して、数パターン手描きでご提案させていただきました。

ピアス&ネックレス、ピアス&リング、いくつかお描きしましたがシンプルなものが好みとのことで、進めていきました。





シンプルに一粒ダイヤとしてのピアスにしたいと仰られたのですが、3.5mmほどのダイヤモンドです、小さすぎると感じたので、周りをメレーダイヤで囲う提案をしました。

お客様は、シンプルが好きで、メレーで囲うのは派手じゃないかとご心配されていましたが、40代というご年齢もありますし、このくらい囲った方がこの先もずっと使えると思います、とデザイナーの意見もしっかりお伝えさせていただきました。少し迷いがあったようですが、メレーで囲った3Dデザイン画をお見せして、気に入っていただけました。




リングも、石と石の隙間をどのくらい開けるか、0.1mm単位で話を詰めていきます。もちろん現物がないとわかりにくいものではありますが、お客様の意向とイメージをお互いに深めていくのです。




今回は5石ありましたが、0.1mm単位上でそれぞれ石の大きさが違いました。これまたデザインの難しいところです。受け継いだ石などは、何十年も昔のカットが多いため、このようなバラつきが多く出たりします。現代でもカット技術が相当上がったとはいえ、天然石はひとつひとつ違います。そこがまた宝石の魅力でもあるのですけれども。ダイヤモンドに関して言えば、昨今では世界の研磨技術・レーザー機械などにより、かなり精度があがっています。


デザインが決まったら、造形、磨き、石留めに進みます。

こちらの石留めは熟練の職人にお願いしました。シンプルだけれどとても丁寧な仕上がりです。


仕上がった作品はこちら。

普段使いにちょうど良い、エレガントであって、でも大きさ的に華美ではない、そんなピアスとリングになりました。





今回すべてメールや写真でのやり取り、納品も配送となったのですが、お客様からとっても気に入っていただけたメッセージをいただけました。

この頃、お義理母様は体調を崩されていたそうですが、見せてあげられたかな、と思います。

ジュエリーだからこそ継ぐことができ、そしてジュエリーのモノと一緒に気持ちも受け継ぐことができます。

お義理母様とお客様との間にジュエリーを通して、心温まるストーリーが生まれたのではないかと思います。


普段使いできるジュエリーがご希望だったお客様。

どうぞたくさん身に着けて、楽しんでいただけたら嬉しいです。

この度はペシカにオーダーいただき誠にありがとうございました!



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