リメイクStory－34年ぶりに輝きを取り戻したダイヤモンド！

PETHICA
5月15日
読了時間: 5分

ある日、男性からペシカのホームページへご相談が届きました。

「33年前、結婚指輪として妻に贈った立て爪のダイヤの指輪を、これからの永い二人の人生に普段使いできるようにアレンジしていただけませんか。」

との内容でした。

旦那様からご相談されるとはどんな方なのでしょう、と少し不思議に思いました。普段ペシカでは、プロポーズなどは男性からご相談受けることが多いですが、リメイクはほとんど女性からの相談が多いからです。

旦那様とご予算など色々やり取りし、デザインは奥様とご相談するという運びになりました。

そして、奥様とは実際にお会いして相談することとなり…。

カフェでお会いして、リメイクのことはもちろんのこと、婚約指輪のこと、好みのファッションや、ご夫婦のことなど、たくさんのことをお話してくださいました。

奥様はお仕事の都合で、立て爪の婚約指輪を着けることができないため、なかなか着用するチャンスがなく、33年間しまい込んでいたそうです。そして数年前から旦那様が「このリングどうする？売りに出す？」と言ってくるように。奥様は「売るなんてとんでもない！」と反対していたそうですが、それでも着けることなく年月が過ぎていったそうで…　今回ペシカを見つけていただいて、もう先送りしないよう旦那様がファーストコンタクトをしてくださったそうです。それが、旦那様からペシカへご相談あった理由だったようです。

奥様よりも旦那様がノリノリで楽しみにされているとのことでした。

なんて幸せな奥様なのでしょうね。

職業柄ジュエリーを全く着けないという奥様。普段のファッションや、好み、年齢を重ねてからのジュエリーの楽しみ方など、たくさんのことをお話させていただきました。

そして、フェミニンなものや、お花（特にラナンキュラスがお好き）が好きということもわかりました。

シンプルで上品な感じ、イエローゴールドがご希望でした。

手描きでいくつかご相談させていただいた後、３Dデザインでもいくつかご提案させていただきました。

お持込のひと粒ダイヤだけだと、年齢的に少し淋しい・物足りたい雰囲気になってしまうかもしれない、これから先もずっと永く着けたいということで、少し周りにメレダイヤを足してお客様の胸元と雰囲気にちょうど良い大きさになるようなご提案させていただきました。

デザイン画から、好きなものをお選びいただき、また微調整をしたり、周りを囲う石のサイズを調整したり。

ペンダントトップの裏側はコロンと丸く（ラナンキュラスのように）しました。

いざ、デザインが決まると、お客様もとってもワクワクしているご様子でした。

フルオーダーのリメイクは制作中も楽しんでいただけるのが、ペシカにとってもとても嬉しいことです。

今回はご夫婦で楽しみにしてくださって、作り甲斐のあるものでした。

旦那さまとのメールのやり取りがとても素敵で…

「まだまだ50年は使うと思うので～～～」

「妻の喜ぶ顔を見ることが、楽しみです。」

などと奥様を想う言葉がさらっと書かれているメールたちでした。

奥様にお会いした際にロマンチックな旦那様ですね～とメールのことをお伝えすると、普段はそんな人じゃないんですけど…と驚いていらっしゃって。でも驚きながらも、ぽっと頬を赤くしてらっしゃってどこか嬉しそうでした。

こうしたご夫婦とのやり取りも、とても素敵で心温まるひとコマでした。

周りのダイヤには、極上のものを。

センターストーンが、婚約指輪に選ばれたほど美しいグレードのものなので、周りのメレダイヤが見劣りしないよう、同じくらいの輝き・白さのグレードのものをお選びさせていただきました。ペンダントにするので、カットにも拘っております。センターテーブル（ダイヤの一番丈夫の平らな面）が小さめのものでカットされている方が光の屈折・輝きが美しいので、2mm以下という小さなメレダイヤでもとことん拘って厳選させていただきました。

さて。ペンダントが仕上がり、ネックレスのチェーンも奥様のデコルテに似合うものをお選びいただいて。

完成です！！

仕上がったペンダントがこちら。