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Cinema PETHICA x Coco-de-sica Esta青山   Vol.11 開催レポート


12月5日(火)にCinema PETHICA x Coco-de-sica Esta青山 シネマペシカの第11回目を開催いたしました。

映画『ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~』を上映。

監督:マイケル・マシスン・ミラー 撮影監督:サイモン・シオンカ 製作総指揮:クリス・マウレン プロデューサー:ジェイムス・F・フィッツジェラルド, JR.、 マイケル・マシスン・ミラー 脚本:ジョナサン・ウィット、マイケル・マシスン・ミラー、サイモン・シオンカ 編集:サイモン・シオンカ、トム・スモール 制作:ポバティーキュア, アクションメディア コールドウォーター・メディア 配給:ユナイテッドピープル 2014年/アメリカ/91分 (c)PovertyCure

営利目的の途上国開発業者や巨大なNGOなどにより、数十億ドルにも及ぶ「貧困産業」が生まれ、そのなかで先進国は途上国開発の指導者として地位を獲得してきた。慈善活動のビジネス化が歴史上これほどまでに発展を遂げたことはない。しかし、「気の毒な人々を何とかしなければ」「彼らは無力で何もできない」といったイメージを先進国側の人々に植え付けるプロモーションや、一方的な押し付けで受け手側の自活力を損なうような援助のやり方に、反対の声をあげる途上国側のリーダーは増えている。

本作『ポバティー・インク ?あなたの寄付の不都合な真実』(原題:POVERTY, INC.)は、靴を一足購入するごとに途上国に一足贈るトムスシューズや、途上国発の太陽光パネルベンチャー企業、国際養子縁組やアメリカの農業補助金などについて取り上げながら、私たちに、支援のあり方について問いかける。20ヶ国で200人以上に行なったインタビューは、もはや無視することができない、“寄付の不都合な真実”を浮き彫りにする。(HPより) ---------------------------------

毎年12月の一ヶ月は、一年の終わりに未来のために寄付を呼びかける「寄付月間」が日本全国で呼びかけられています。そこで今回は寄付の側面を映したドキュメンタリーを選びました。

この映画を観たら、貧困と第三世界を決して同じ様に見れないだろう、と言われている映画。まさにその通りでした。

貧困援助は先進国にとってはビッグビジネスになり、援助されている国を苦しめている側面が多々ありました。善意と思って寄付していることが、末端の誰かを傷つけていたら?相手の仕事を奪い、仕事がないことによって家族を引き離すことに繋がっていたら?

そんな現場を映し出している光景に、心に重くなるものがありました。簡単には整理できない深い内容で見応えたっぷりの作品。参加者たちも各々深く感じ取ってくださったようです。

援助物資が、生活手段になっていることは良くないことだと感じましたし、こういう「援助産業」と呼ばれるものは、自立心を奪っていることに繋がります。

災害・震災などで援助物資が必要な期間はもちろんあります。しかし、その後もずっと物乞いでいたい人はいないはず。

上映後の語り合いでも、貴重なご意見をいただきました。カンボジアの孤児院など現場を見てきたことのある方や、この映画を観るのは2回目で、考えさせられる、という方。

では、我々はどうしたら良い?「寄付」が良いことなのか?

現場の人がきちんと判断できる知識を持つこと、将来的な社会との繋がりを考えられるような世界になることも大切だと思います。そのためのひとつとして「教育」が必要であると考えられます。

今回は、ゲストとして、Sharad Rai(シャラド ライ)さん(YouMe Nepal代表)をお招きしてお話しを伺いました。

ライさんは、「人は人を救えない、救うのは自分の力」「神様でもないのに、上からの目線で人を助けるのはまちがっている。」「Donation, 寄付という言葉を使わないようにしている」とおっしゃっていました。

ライさんのNPO『YouMe Nepal』を起こしたきっかけや、現場のこと、活動内容についてもお話しいただきました。ネパールでは学校はあるけれど、政府の学校であり、教育の中身が良くないそうです。日本の学校でも教えた経験のあるライさんは、日本の教育システムも組み込んだ学校を2校『YouMe school(夢スクール)』つくって運営しています。

様々な場所で講演したり、ネパールの現地の声を届けたりしています。ぜひ上記リンクのライさんの活動に注目してみてください。

シネマペシカでは時間が足りないほど、たくさんの情報と、ライさんの熱い想いがつまっています。

上映後、ご自身のブログやFacebookに、映画で感じたことなどを早速シェアしてくださった方々がいらっしゃいました。とても嬉しいです。

決定的な答えや考えが出ていなくても、誰かにシェアしたり語り合っていただけること自体がアクションの一つだと思っています。参加者10人が10人にシェアしたら、それだけで100人になります。まずは知ること。シネマペシカを通じて、どんどん派生していったらもっと心豊かな社会が生まれるのでは、と思います。

ご参加いいただきました皆様、どうもありがとうございました。

今年度のシネマペシカはこれでおしまい。2018年は春先から再開できるよう考えています。シネマペシカの情報は、Facebook「PETHICA」、Peatixで発信していく予定ですので、フォローしていただけると嬉しいです。

今回、参加者の方が美味しい台湾コーヒーを作ってご提供くださいました。前回の台北・カフェストーリーを見て台湾コーヒーが気になって取り寄せてみたそうです。とっても美味しかったです。どうもありがとうございました!!

会場としてご協力いただきました『Coco-de-sica Esta青山』さん、どうもありがとうございました!!会議、セミナー、研修、勉強会、ワークショップ 、面接、オーディション、撮影、ロケ控室など用途に応じてお部屋が使えます。スタッフの皆さまがとても協力的で優しいです。ご興味ある方はぜひ!

【個展のお知らせ】 "旅の記憶" 〜PETHICA Jewelry collection 2017〜

2017年12月15日(金)〜16日(土) 時間: 15日 12:00〜19:00、 16日 11:00〜18:00 場所: 銀座 石川画廊 (中央区銀座7-7-8)

2日間だけの個展を開きます。今年デザイナーが旅したベトナム、NY、サンディエゴ、アブダビ、アテネ、サントリーニを廻った話など、新作をまじえて"旅の記憶"を楽しんでいただけたらと…。

皆様のお越しを心からお待ちしております。ぜひ覗きにいらしてください🌼 https://www.facebook.com/events/185778451977530/?ti=cl

PETHICAはこちらもフォローしていただけると嬉しいです♡→ Website , Instagram , Facebook

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